薮田和夫氏と湯本剛氏によるTPI NEXTⓇ 対談

ソフトウェア開発のテストプロセス改善手法『TPI NEXTⓇ ビジネス主導のテストプロセス改善』

の翻訳に携わられた薮田和夫氏、湯本剛氏に、書籍ができるまでのお話、そしてTPI NEXTⓇに

ついてお話を伺いました。

なごやかななかにも熱い思いに溢れる対談となりました。

 

1)翻訳のきっかけ

湯本さんを誘った薮田さん

40年間ソフトウェアテストの現場にいらした薮田さん。現場からの卒業を目前にして、「テストって
もうちょっと何とかしないといけないのではないか?何かを残していきたい」と考えられたといいます。
そんなタイミングで打診のあったこの書籍の翻訳の話。

誰と一緒に翻訳をしようか、それなら湯本さんがいいのでは!と白羽の矢が立ったという経緯を語ります。

一方、湯本さんは、TPI NEXTⓇの前に出されたTPIⓇが現場で使われているのを知っていて、

また関わりもあったことから、改善のきっかけとしてとてもわかりやすいことをご存じでした。
TPI NEXTⓇも、読みたいと思っていたところだったとのこと。

おふたりがタッグを組むきっかけは偶然でもあり必然ともいえるのかもしれません。

 

 

2)翻訳作業での苦労話

用語の翻訳に関しての苦労

訳語をどうするか、侃々諤々だったお話を伺います。
例えば、マネジメントとコントロールとアドミニストレーションをどう訳しわけるか
延々と議論を戦わせたエピソード。

ひとつの言葉をどう訳すかについて何か月も掛けて議論をし、原書の意図、現場の理解など、
それらをきちんと伝えられるか丁寧に吟味し納得するまで向き合ったお話を伺います。

下訳をされた関根真帆さんの原稿を元に、章ごとの分担作業ではなく、全てをふたりでみていく
大変時間と手間の掛かる方法を敢えてとられたおふたり。
一般的な商業ベースでは、通常およそ半年程度で完了させる翻訳ですが、1年半をかけての翻訳となり
ました。時間はかかったけれど、その分とてもよいものになったのではないかと話されます。

それぞれの考えと意見が真剣勝負でぶつかったというお話からは、TPI NEXTⓇを広めたいとの熱い思い
が伝わってきます。

 

 

3)テストプロセス改善に取り組む方たちへのアドバイス

自己改善から始めるプロセス改善

上から押し付けられて、実はやりたくないけどやっているという感覚を持っている現場も少なくないのではないか、
やらなくてはいけないという圧力ではなく、この本は自分でやりやすい道を自分で探ることができるという湯本さん。

薮田さんは、ひとりで頑張るのもいいけれど、実は教育コースなどを受けるのも効率的な手立てではないかと提案されます。

実際にTPI NEXTⓇの講義をされている薮田さんから、受講者さんたちの声、満足感についても伺っています。

これからTPI NEXTⓇに取り組みたい、教育コースってどうなのだろうと考えているかたに参考になるお話です。

 

 

4)TPI NEXTⓇのコミュニティでの広がり

Web開発界隈での広がり

自分たちで勉強会をしようという動きがweb開発界隈で広がりつつあり、会社の垣根をこえて自分たちのアセスメントを
発表し合う勉強会を開いている現状について湯本さんが話されます。皆さんがよくご存じの会社名なども飛び出します。

アセスメントの結果に対する納得感。それぞれの会社の強みや弱みがわかることで、お互いにどうやって改善するか
を意見交換する有意義な勉強会の様子は興味深いお話です。
そうして勉強会にも参加したり、アドバイスをされている湯本さんならではのお話です。

 

 

5)開発組織全体の軸としてテストプロセス改善を役立てる

TPI NEXTⓇがもたらす可能性

TPI NEXTⓇを是非広めたいし、それだけの価値がある。世の中を、現場を変える力を持っている。
変えたいと思っているひとたちに応える力を持っている。期待が大きい。

エンタープライズ系の階層構造開発で、発注サイドと開発現場を繋げる軸となる「品質」についてなど、
薮田さん、湯本さんから現場へのメッセージ、エールとともに、今後、TPI NEXTⓇはどのようにソフトウェア開発
全体に広まっていくべきかをお話をしていただきました。

 

 

薮田さん、湯本さん、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました!

協力:株式会社SHIFT